Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

2024-01-01から1年間の記事一覧

事故か自殺か他殺か

東野圭吾ファンの母から、また本をもらった。 物語の最後にすべてがひっくり返り、タイトルを回収するこれまで読んできた東野圭吾作品とはまた違う面白さがあった。 仮面山荘殺人事件 (講談社文庫 ひ 17-10) 作者:東野 圭吾 講談社 Amazon 結婚式を目前にし…

読書で世界旅行#12 インド 底辺社会で得たもの

孤児として育ち、スラムに住み、学校などとは縁のないただのウエイターが、大人気クイズ番組で史上最高額の10億ルピーを勝ち取った。 それは不正か、天才か、奇跡か。 ぼくと1ルピーの神様 (RHブックス・プラス) 作者:ヴィカス スワラップ,ヴィカース スワル…

原点に帰る

リンゴは農薬なしには育たないという常識を疑い、無農薬でリンゴを栽培しようとした農家がある。 リンゴの木が虫や病気に蝕まれ、花さえつかない年が続き、家族で極貧生活を送ることを余儀なくされても不可能への挑戦を続けた。そして必死に模索した結果、た…

教育はもっと自由でもいいのかもしれない

周りも後先も考えず、気になったことに一直線。小学校を退学になるような子供だった。もしあの時、運よく理解ある教育者に恵まれなければ、この子は全く違った人生を送っただろう。 窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫) 作者:黒柳徹子 講談社 Amazon …

より良い眠りを求めて

健康であるためには ・バランスの良い食事 ・十分な睡眠 ・適度な運動 が重要だ。 基本的すぎて、聞いたことのない人はいないのではないかと思ってしまう。そして、できそうでできない。何かほかにもっと楽に疲れが取れて、ストレス解消できて、あわよくばダ…

ドーナツとお金

「ドーナツとお金、どちらが価値があるでしょう?」 お金じゃない?ドーナツでお茶は買えない。今ドーナツは食べたくないし、お金は腐らない。お金があれば後でパンが買える。 「では今、あなたは空腹です。近くに食べ物を買えるようなお店はなく、移動もで…

読書で世界旅行#11 フランス 障がいをうけいれる

この投稿は100本目になる。感慨深い。 100本目のブログはフランス人作家が書いた、障がいを持つ子が生まれた家族の物語について書くことにした。 うけいれるには 作者:クララ・デュポン=モノ 早川書房 Amazon 両親、長男、長女の4人家族に、男の赤ちゃんが加…

論理的にダイエット

夏が近づくとダイエットを意識し始める。そこでダイエット本をあさりに行くのだが、ダイエット本を見始めるときりがない。 「○○を食べてやせる」「××式ダイエット」「△カ月でマイナス□□キロ!」「やせたければ※※をしろ」など、どれも成功者(著者など)のエピ…

週末で世界一周

世界一周をしたいと思ったら、まずお金を貯めて、仕事を辞めるか長期休暇を取って。。。と考えると夢のまた夢のように思える。 でももしこのような世界一周の定義を変えられたとしたら? リーマントラベラー 週末だけで世界一周 (河出文庫) 作者:東松 寛文 …

読書で世界旅行#10 アメリカ 先生

10という数字はきりがいい。そんな記念すべき10か国目はアメリカになった。しかも洋書で読んだ。今年から読書で世界旅行を始めて、1月にこの本を読み始めて、5カ月かけて読み終えた。感慨深い。 Tuesdays With Morrie: The most uplifting book ever written…

被害者遺族と加害者家族 その2

容疑者の息子と被害者の娘はそれぞれの父親の不可解な点に疑問を持ち、真実を明らかにしたいと望む。 前回は上巻を読んだ感想で、今回は下巻になります。 白鳥とコウモリ(下) (幻冬舎文庫) 作者:東野 圭吾 幻冬舎 Amazon (あらすじ) 捜査は終わったもの…

被害者遺族と加害者家族

東野圭吾ファンの母から本が届いた。 ハードカバーはかさばるし重いので、母は文庫化したものを買い、ほぼ一日で読み、こちらに回してくる。 東野圭吾作品はいつもすぐに読んでしまうのだが、今回は読まなければ落ち着かなくなり、一日で読んでしまった。 白…

掃除・片付け・収納・洗濯これ一冊!

ゴールデンウイークはどこも人が多いので毎年遠出しない。 4月が忙しすぎて生活が荒れていたので、この休みを利用して住処をきれいにすることにした。 散らかった部屋を掃除し、水場をきれいにし、この際片付けや収納を工夫しようと思えたのはこの本のおかげ…

読書で世界旅行#9 イギリス 小さな命

日本で手に入るイギリス人作家の名著は数え切れないほどある。古典やファンタジー、映画化したものもある中で、この本に目が留まった。なぜなら表紙の絵が好きな作家、酒井駒子さんのものだったからだ。そして訳者は梨木香歩さん。こちらも好きな作家さんだ…

脳を知って己を知る

不安になったり落ち込んだり孤独を感じたり、どうして気分は落ち込むのだろう。天気のせいか?寝不足?仕事?人間関係? どうやら感情を左右しているのは脳らしい。 メンタル脳(新潮新書) 作者:アンデシュ・ハンセン,マッツ・ヴェンブラード 新潮社 Amazon…

読書で世界旅行#8 ドイツ 言葉の乱れを嘆く

『読書について』という本をめくったら、次のようなフレーズが並んでいた。 読書は、読み手の精神に、その瞬間の傾向や気分にまったくなじまない異質な思想を押しつける。(p.9) 多読に走ると、精神のしなやかさが失われる。(p.10) 読書は自分で考えることの…

今日、幸せ?

効率よく考えるのであれば、生まれてすぐ死ねばいい。 人はいかに無駄な時間を楽しむのかっていうテーマで生きてるんだよ。(p.7) 現代はコスパ(コストパフォーマンス:費用対効果)、タイパ(タイムパフォーマンス:時間対効果)を重視する風潮がある。 生き物…

歪な愛の行方

この人の本は、読み始めると止まらない、という作家が何人かいて、恩田陸はその一人だ。 章や登場人物の視点などで区切りがあるものの、続きを知らなければ不安になるような、ほかのことが手につかなくなるような、中毒性のある魅力がある。 タイトルから話…

他人のノートを覗く

ノートには何通りもの使い方がある。 中学、高校で教科担当の先生にノートの作り方を指示され、ノートの取り方を学んだ人は多いのではないだろうか。特に指示のない場合は、板書された順にノートを埋めていくことが多い。 どういうわけか、ノートの種類は同…

外は草だらけ

遅ればせながら、春の訪れを感じるようになった今日この頃、花粉症に苦しみながらも春の草花を一目見ようと外をふらふらしている。 郊外に住んでいるので、身近な植物と言えば人の家や公園などの庭木や植え込みだと思っていたが、この本を読んだ後は周りには…

読書で世界旅行#7 アフガニスタン 自由を求めて

読書で世界旅行をしようと考えたとき、読書でも行けない国はあるだろうなという予感はあった。本が出版されることがまれな国か、日本語に翻訳されていない(日本で出版に至るほどメジャーでない)国の本。この本を見つけたときは嬉しかった。出版するために尽…

読書で世界旅行#6 チェコ 飽くなきガーデニング愛

意識してこれまで読んでこなかった作家の本を探していくと、多くの副産物を得ることができる。 チェコの作家カレル・チャペックのガーデニングについてのエッセイは、執筆当時の社会情勢と日本とは違うガーデン植物について知ることができた。 園芸家12カ月-…

読書で世界旅行#5 スウェーデン 旅に出る理由

旅行に行くのが好きだ。 国内でも国外でも(国外にはもっと行く機会とお金があればいいのだけど)、長期間、頻繁にというわけにはいかなくても、日常から離れて、自分のことなど誰も知らない場所でその土地をぶらつくのがとても楽しい。その土地の名産品を食べ…

アイデアの生まれるところ

本屋で本を買うときは、目的の本のほかに「あ、おもしろそう」と思って本を手に取ることが多い。そして後から著者紹介などを読んで大変著名な人だったと驚くことがある。この本の著者も多くの功績を持つ方だった。 クリエイティブディレクターであり、大学教…

読書で世界旅行#4 ノルウェー 夜と氷

ノルウェー作家の小説を読んだのは初めてかもしれない。 ノルウェーという国をよく知らないので、この本を読んだ後の訳者あとがきから小説の背景を学ぶと物語の深みを感じることができた。 氷の城 (タリアイ・ヴェーソス・コレクション) 作者:タリアイ・ヴェ…

読書で世界旅行#3 日本 茶道の入り口

昨年の冬に茶道を習い始めてから、書店の茶道関係の本棚をうろつくようになった。 割稽古をつけてもらってはいるものの、何をしたらいいのかさっぱりわからない。忙しいと月一回しか行けなくなり、ますます覚えられない。掛け軸も花もお菓子も茶碗も、何の教…

読書で世界旅行#2 韓国 無意識の差別

韓国旅行した知人が「パラレルワールドみたいだった」と言っていた。 街並みは日本にとても似ていて、人も物も親しみやすいものばかり。言葉だけが違うように思えた、と。 この本を読んで、差別に対する考え方や政治・司法についても近しいものがあると感じ…

読書で世界旅行#1 中国 家庭料理

2024年になりました。 今年もよろしくお願いします。 今年は何かテーマを持ってブログを書いていこうと思い、読書で世界旅行をしています。 mikatsubooks.hatenadiary.jp 記念すべき1か国目は『中国』です。 中華料理が好きなので、中国出身の著者による料理…