2024-01-01から1年間の記事一覧
2024年最後のポスト。 タイトルがきれいで、前々から読もう読もうと思っていた本がKindle Unlimitedで読めた。 羊と鋼の森 (文春文庫) 作者:宮下 奈都 文藝春秋 Amazon あるピアノの調律師との出会いがきっかけで、故郷の山から町へ出て、自らも調律師の道を…
そろそろ本気で住宅購入を考えている。モデルルームや中古物件を何件か見て回ったけれど、結局これから何十年も住むであろう家を考えたところ、注文住宅に落ち着きそうだ。ハウスメーカーや工務店を何件か検討し、結局何がいいのかわからなくなってきた。賃…
職場で同僚や上司相手の雑談が苦手だ。正直何を話していいかわからない。毎日「今日も寒いですね」というわけにもいかないし、相手も雑談が苦手な場合、「そうですね」で会話が終了する。話す前より気まずい空気が流れる。こっちのことなど無視してスマホを…
社会問題を扱う作品やドキュメンタリーを見たり読んだりするときは、少し覚悟がいる。元気がない時は気持ちが深く沈んでしまうからだ。話題になったときは手に取れなかった本を、やっと開いてみた。 護られなかった者たちへ 作者:中山 七里 NHK出版 Amazon (…
ChatGPTをはじめとする生成AIと呼ばれるものが普及し、生活、ビジネスに大きな影響を与えている。AIは難関大学試験を「合格」し、風景やキャラクターなどの作品を「創作」し、製品やサービスへの問い合わせに「回答」する。人間の仕事がなくなるとの危惧はま…
年に2冊くらいのペースで洋書を読んでいる。今年の5月から読み始めた本をようやく読み終えた。 The Kite Runner. Movie Tie-In 作者:Hosseini, Khaled Riverhead Books Amazon (あらすじ) アフガニスタンの裕福な家庭に生まれ育ったアミールは、使用人の少年…
このブログで何冊か紹介し、そのたびに書いているような気もするけれど、梨木香歩さんの作品が好きだ。静かに自然を見つめる描写や、その時の空気の匂いすら感じられるような筆致、つかめるようなつかめないような人柄の登場人物たち。ファン、というほどで…
「若者の○○離れ」はどこか批判的はニュアンスを含む、若者に対しての常套句みたいなものだ。「最近の若者は本を読まない」も、それにあたる。おもしろいのは「最近の」と言いながらこの手の言葉はいつの時代もある。「若者の本離れ」は約40年ほど前から言わ…
読書で世界旅行、11か国目から15か国目までをリストアップ。 11か国目はフランス。障がいをもって生まれた子どもの家族の視点から、様々な過程を経て受け入れていく描写が鮮烈だった。 mikatsubooks.hatenadiary.jp 12か国目はインド。スラムで必死に生きな…
前回の読書で世界旅行に引き続き、6か国目から10か国目までをリストアップ。 6か国目はチェコ。ガーデニングを始めた時期に参考書として読んだ。 mikatsubooks.hatenadiary.jp 7か国目はアフガニスタン。アフガニスタン作家の本が読めたことに感動した。 mik…
2024年は何かテーマをもって読書をしようと思い『読書で世界旅行』することにした。 いくつか読めたので、1か国目から5か国目までをリストアップ。 1か国目は中国。レシピ本、シンプルな料理が結局美味しい。 mikatsubooks.hatenadiary.jp 2か国目は韓国。日…
以前アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んでから、ミステリーの古典を読んでみようと思っていた。次はエルキュール・ポアロの活躍する『ABC殺人事件』を読んでみた。 ABC殺人事件 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,堀内 静…
誰にでも分かりやすい大きな夢を掲げて、それをかなえている人は眩しい。ただただうらやましいと思ったり、自分とは違う世界の人だと思ったりする。 だけど、人からは容易に理解できない理由でも、論理的でなくても、夢や目標に向かって一生懸命にもがいてい…
第二次世界大戦後、イタリアでは南部の貧困家庭の子供を、北部の裕福な家族のもとに受け入れるという社会活動「幸せの列車」があった。 「幸せの列車」に乗せられた少年 作者:ヴィオラ・アルドーネ 河出書房新社 Amazon (あらすじ) イタリア南部、長屋で母…
問題: みかんが13個あります。3人に公平に分けるにはどうしたらいいでしょう? 13÷3=4あまり1 答え: 4と1/3個? 本当に? ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 作者:木村尚義 あさ出版 Amazon 学校でこういう問題に慣れてしまって、なかなか…
秋晴れとなった三連休。日中は少し暑いけれど日陰や風は涼しい。やっと過ごしやすい季節になってきた。 ハイキングやキャンプなど、休日の過ごし方の選択肢にアウトドアが入ってくるようになった。しかし、アウトドアをなめてかかると大変なことになりそうだ…
日本で英会話力をつけようとすると、オンライン英会話や英会話スクール、サークルなどのサービスを利用するのがメジャーだ。もし時間とお金があれば留学するという方法もある。けれど、サービスやスクールに通うだけだったり、外国に行くだけでは英会話力が…
100万円が自由に使えるとしたらどうするか。旅行する、貯金する、投資に使うなど、人それぞれだと思う。それでも100万円自体の価値は(物価の変動などを考慮しなければ)同じように思える。けれど、同じ100万円でも、20代の時に自由に使えるのと50代の時に使え…
圧倒的な自然を前に、人間の小ささを知る。自然災害を経験するたびに、自然は人間のコントロールできるものではなく、人間のことなど意に介さないと感じる。自然は、そこにあるだけ。それでも人はそれにどうしようもなく感動することがある。 旅をする木 (文…
今の住まいに引っ越して2年。本棚に収まりきらず積みあがる本。書類が縦横無尽に広がるテーブル。服を探すたびに圧迫感を感じるクローゼット。雪崩の予感がするパントリー。なんとなくごちゃごちゃした部屋を見て、そろそろやらなければと思い今一度立ち返る…
前からそれとなく不穏な空気はあった。 それでも平和な日常は続いていた。 そして今日、爆発音とともに日常が揺らぎ始める。 明日、戦争になる。 ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記 作者:ズラータ・イヴァシコワ 世界文化社 Amazon メディアを通…
先日、新築の注文住宅にお邪魔する機会があり、注文住宅の自由度を目の当たりにした。お家を建てられたご夫婦それぞれの希望をできる限り実現した内装は、とてもユニークだった。 部屋の間取りや内装、外装を見るのが好きで、散歩などで住宅地を歩いたりマン…
本は焚書になることがある。学問や宗教などの言論・思想弾圧をするために、どれだけ優れた本であっても、時の権力によって組織的に大規模に多くの書物が灰と化した。 そんな中、幾度となく起こった戦争とそれに伴う焚書を潜り抜け、14世紀から現在まで、500…
なんとなく調子が悪い。寝不足感があるし、運動不足だとも思う。だるかったり何もする気が起きなかったり、ずっとスマホを眺めて時間をつぶしたり。 このままではだめだ! 体調を整えよ。 最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実…
ジャンル問わず本を読むほうだけれど、何のジャンルが好きかと聞かれたら無難にミステリーですと答えることが多い。 とはいえ、あまり王道の作品を通ってきていないような気もしている。なので、まずはミステリーの女王、アガサ・クリスティーの作品を読むこ…
英語をずっと勉強していて、英語関係の仕事をしている。 先日英検1級を取得したのを一つの区切りとして、英語学習は継続しつつほかの言語も勉強したいと思うようになった。 そんな折に、多言語話者が書いた本があると知って迷わず買った。 ゼロから12ヵ国語…
人同士が本当に互い(の言っていること)を理解することはできるだろうか。 たとえ同じ言語で話していたとしても、家族でも、友人でも、同僚でも部下でも、分かり合えてるといえるだろうか。 何度も「こうしてほしい」と言っていて、相手は「わかった」と言っ…
知人に起業する方がいて、ぜひあなたも起業すべきだといわれた。 言葉の真意はよくわからないけれど、カフェ経営にはちょっと憧れる。そんな経緯があり、カフェ起業の本を手に取ってみた。 カフェという場のつくり方: 自分らしい起業のススメ 作者:山納 洋 …
ロシアのウクライナ侵攻。中国の南シナ海問題。アフリカ諸国の貧困。 何のつながりも共通点もないように見えて、地政学の観点から見るとこれらにはすべて理由がある。 世界やニュースを見る目が変わる一冊。 13歳からの地政学―カイゾクとの地球儀航海 作者…
自己肯定もいらない。自己否定もいらない。才能もいらない。 必要なのは夢を実現するための事務。事務には失敗はない。やり方があっているかどうか、好きなことをやっているかが重要。 生きのびるための事務 (SHURO) 作者:坂口恭平,道草晴子 マガジンハウス …