遅ればせながら、春の訪れを感じるようになった今日この頃、花粉症に苦しみながらも春の草花を一目見ようと外をふらふらしている。
郊外に住んでいるので、身近な植物と言えば人の家や公園などの庭木や植え込みだと思っていたが、この本を読んだ後は周りにはもっと草があることに気づいた。
植物の本といえば、図鑑みたいなもので、○○科とか△△属とかカタカナが多くて花の咲いた写真が載っているイメージだったが、この本はまるで小学校の理科の教科書みたいなつくりをしている。
四季の草花で紹介されているのだが、蜜や雄しべ雌しべのある位置、赤い葉を持つもの、毒のあるものなどと似た特徴のある植物を並べて掲載している。さらに、奇異な特徴はどんな利点があってどのような構造なのかを説明してある。
道路の間の雑草や土手の草むらにもさまざまなドラマがあるようだ。
大人も子供好奇心がくすぐられる一冊だ。
本のタイトルの通り、まちなかの植物を主に扱っているので、外を歩けば見知ったものに会うことができる。
楽しいからと言って人の家の庭をじろじろを眺めないように気を付けなければ。