効率よく考えるのであれば、生まれてすぐ死ねばいい。
人はいかに無駄な時間を楽しむのかっていうテーマで生きてるんだよ。(p.7)
現代はコスパ(コストパフォーマンス:費用対効果)、タイパ(タイムパフォーマンス:時間対効果)を重視する風潮がある。
生き物は生まれた瞬間から死に向かって生きていくので、効率重視であればすぐに死ぬのが理にかなっていると言えなくもない。
でもそんな風に考えて生きている人がいるだろうか?
帯の言葉に衝撃を受けてつい手に取ってしまった。
アフリカのペンキアートを学びに、アフリカのとある村に修業に行った著者が学んだのは、絵の技術だけではなく、幸せに生きることについてだった。
インフラは整備されておらず、電気もネットも使える時間は限られている。衣類も食器も工具も村全体で貸し借りされているような村で、人々はとても満ち足りた様子で暮らしていた。彼らの村には幸せに生きるルールがあったのだ。
今日、どんな人生を生きただろう?やるべきことではなく、やりたいことをしただろうか?自分や誰かに優しさをもって接しただろうか?今日の空はどんな風だっただろうか?
せわしなく生きる毎日に、この本に書かれた言葉が刺さる。年度末、何度初めで毎日を消化するように過ごしていたのでなおさら。
自分を大切にして幸せに生きることは、周りも幸せにする。
余裕ないな、と思ったらまた読み直したい。
- 価格: 1760 円
- 楽天で詳細を見る