Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

エッセイ

読書で世界旅行#8 ドイツ 言葉の乱れを嘆く

『読書について』という本をめくったら、次のようなフレーズが並んでいた。 読書は、読み手の精神に、その瞬間の傾向や気分にまったくなじまない異質な思想を押しつける。(p.9) 多読に走ると、精神のしなやかさが失われる。(p.10) 読書は自分で考えることの…

今日、幸せ?

効率よく考えるのであれば、生まれてすぐ死ねばいい。 人はいかに無駄な時間を楽しむのかっていうテーマで生きてるんだよ。(p.7) 現代はコスパ(コストパフォーマンス:費用対効果)、タイパ(タイムパフォーマンス:時間対効果)を重視する風潮がある。 生き物…

読書で世界旅行#6 チェコ 飽くなきガーデニング愛

意識してこれまで読んでこなかった作家の本を探していくと、多くの副産物を得ることができる。 チェコの作家カレル・チャペックのガーデニングについてのエッセイは、執筆当時の社会情勢と日本とは違うガーデン植物について知ることができた。 園芸家12カ月-…

字のない葉書を求めて

『字のない葉書』という話を学生の時に読んだ。中学生の時だったか高校生の時だったか、細かいことは覚えていない。国語の教科書に載っていた。向田邦子という人が書いた戦争と家族の話だったことが印象的で、古本屋に行くたびにひそかに本を探していた。 や…

ざっくり生きよう

「正解」のない問題や不安に悩んで、どうしようもないとわかっていても、ついぐずぐずと立ち止まってしまう。 他人事なら簡単に解決策を提示できても、いざ相談して正論を突き付けられると違うんだよなあと相談したことを後悔したり、後になってあの時のアド…

厄介な隣人

ゴミの日(特に可燃ごみ)はいつもより周囲に気を配る。 夏は生ごみが匂う。魚の骨や果物の皮が入っていると一時間でも早くおさらばしたいと思ってしまう。 ゴミ捨て場につくと、まずすでに出されているごみの山と設置されている網を確認。 ゴミの山が崩れない…

毎日がいい日

「日日是好日」 25年間茶道を続けてきた著者が、お茶を通して何を感じ、何を得たのかを綴ってくれている。 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ― (新潮文庫) 作者:森下典子 新潮社 Amazon 祖父母に茶道を習うことをすすめられた。 帛紗や棗など…

ワードローブは10着にできないけど

シンプルな暮らしができたらいいなと思う。 ものがたくさんあると手入れが行き届かないし 十分に収納があるような住まいは総じて値が高い。 モノってどうやって減らしていくんだろうと何冊か本を読んでいたところ、当初の目的とは違うものが得られた本なので…

How to Japan

スシ、アニメ、マッチャ、ゲイシャ・・・ 海外からの日本のイメージで思いつくものはありますか? 訪日外国人に日本を訪れた理由を尋ねる番組は今でも人気ですね。 ガイドブックには載らない「日本」の印象を知りたい方、英語学習中の方にオススメの1冊をご…

インパラの朝

東北大震災で甚大な被害が報じられた時、海外の多くの人は日本全土が壊滅状態だと信じた。 中国でコロナウイルスが広がったとネットニュースが伝えた時、多くの人は中国のどこにいくのも危険だと感じた。 日本で知り合った「外国人」が自分の国のよくないと…

大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした

警察庁によると、2021年の日本の自殺者数は2.1万人。 自殺の要因は、学校、会社、家庭、健康問題などが連鎖することによるとされている。 今、悩んでいることはありますか? 『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』 クルべウ 著 大丈夫じゃないのに大丈夫…