Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

2023-01-01から1年間の記事一覧

読書で世界旅行#0

2023年も今週いっぱいで終わる。 今年も何とか細々とブログを続けてこれて、2024年で3年目になりそうだ。 来年は何かテーマを持ってブログを書いても(本を読んでも)いいなあと思っている。 それで『読書で世界旅行』することにした。 人生を変えた本と本屋さ…

きみに読む物語

2023年が終わる前に、達成しておきたいことがあった。 『きみに読む物語』の原著『The NOTEBOOK』を読むことだ。 なんとか読み終えて、映画を改めて見たくなった。 きみに読む物語(字幕版) ライアン・ゴズリング Amazon 実話がもとになっているという『きみ…

行動を仕掛ける

ポイ捨て、ながらスマホ、傘の盗難、よくないことだしやめるべきだという認識はほとんどの人にあるものの、依然そこら中で見られる現象だ。 人は正論だけでは動かない(そもそも正論が通じる人は上記の行動をとらないだろう)から、問題解決につながる「仕掛け…

読む茶の湯

11月から茶道を始めた。 正座が続かず、すぐに足がしびれる。先生や他の生徒さんが正座で談笑やお点前をする中、感覚のない足を引きずりながら座椅子に手を伸ばしている。 こんなことで大丈夫だろうかと不安になる。 茶道は本来テキストで勉強するものではな…

記憶の中の恋

野菊の墓という短い悲恋小説を読んだ。 主人公の記憶の一部を切り取ったかのような話で、すぐ読み終えたけれどいつまでも考えてしまった。 野菊の墓 (新潮文庫) 作者:左千夫, 伊藤 新潮社 Amazon 恋愛小説の結末が悲恋になる要素には、たいてい以下が当ては…

自分のしつけ

環境が変わって新しい人に会う機会が増えると、自分の行動を見直すようになる。言葉遣いやついやってしまう癖を発見したり、相手の姿勢の良さや落ち着いた発言にはっとしたりする。 大人になったら自分のことは自分でしつけなければなあと思い、本棚に積読し…

車両清掃の裏側

新幹線に乗っていて、汚いなと思うことがまずない。 在来線も特に汚れてはいないけれど、誰かの置いていったペットボトルやこぼしたジュースの跡くらいはある。 新幹線に乗るのは長距離移動する客なので、もっと飲み物のごみや忘れ物も多いはず。 新幹線がき…

字のない葉書を求めて

『字のない葉書』という話を学生の時に読んだ。中学生の時だったか高校生の時だったか、細かいことは覚えていない。国語の教科書に載っていた。向田邦子という人が書いた戦争と家族の話だったことが印象的で、古本屋に行くたびにひそかに本を探していた。 や…

不思議の国ニッポン

自分の生まれ育った国では当たり前のことでも、外から見ると非常識だったり不思議がられたりすることがある。 「なんでそうなの?」と聞かれても、答えに困る。 海外のことで「なんで?」と思うこともある。 例えば、アメリカはどうしてあんなにも銃による被…

ざっくり生きよう

「正解」のない問題や不安に悩んで、どうしようもないとわかっていても、ついぐずぐずと立ち止まってしまう。 他人事なら簡単に解決策を提示できても、いざ相談して正論を突き付けられると違うんだよなあと相談したことを後悔したり、後になってあの時のアド…

使命を果たすための人生は幸せか

再生医療や移植技術の向上など、医学の進歩は目覚ましい。 倫理的な問題を除けば、動物のクローンを作ることも可能だ。 クローン技術で生まれたヒトは、臓器提供をするという使命を持って生まれる。それは果たして人なのか。その人は幸せに生きられるのか。 …

ドリトル先生

前回紹介した『ナチュラリスト』で、筆者が少年時代夢中になっていた本の一つに『ドリトル先生』シリーズがあった。 『ハリー・ポッター』や『ダレンシャン』、『赤毛のアン』は読んでいたけれど、有名な児童文学はまだ読めていないものが多い。 子供向けの…

自然と人間

生態ピラミッド(食物連鎖のピラミッド)の中で、人間はどの位置にいるかという質問に対して、最上位にいると思っている人がわりといるらしいと最近知った。 説はいくつかあるようだが、生態ピラミッドの最上位は肉食動物なので、人間はどうだろうか?肉は食べ…

体は食べたものでできている

健康に良い食事を心がけたいけれど、忙しい毎日の中で、そして物価高騰してる中で朝ゆっくり白湯をのんだりフルーツを取ったりする余裕ないんだよなあというのが正直なところ。 ただやっぱり体の調子がいいとそれだけで過ごしやすい。 簡単に体にいい食べ物…

生まれる前の状態に戻るだけ

床屋の主人は、「死ぬのが怖い」と洩らしたこともあった。私はそれに対して、「生まれてくる前のことを覚えているのか?」と質問をした。「生まれてくる前、怖かったか?痛かったか?」 「いや」 「死ぬとはそういうことだろ。生まれる前の状態に戻るだけだ…

23分間で常識が変わる

子どもの時から当たり前にやっていることで、その意味が今でもよくわからないものはありますか? 例えば学校の校歌、国旗掲揚、あれはそれぞれどういう意味で、なぜしなければならなかったのか説明できますか? なんとなくやって、今はそういう機会がなくな…

人生をデザインする

「先行き不透明な時代」なんて言葉を聞くと無駄に不安な気持ちになるけれど、あなたの人生はこうなって、今後時代はこうなって、こういう仕事をするようになって、こういう人と結婚して、子どもはいなくて、こんな事件があって、何歳ぐらいでなくなるよ、な…

厄介な隣人

ゴミの日(特に可燃ごみ)はいつもより周囲に気を配る。 夏は生ごみが匂う。魚の骨や果物の皮が入っていると一時間でも早くおさらばしたいと思ってしまう。 ゴミ捨て場につくと、まずすでに出されているごみの山と設置されている網を確認。 ゴミの山が崩れない…

心も掃除しよう

毎日暑く、仕事が忙しい。 最近担当する業務が増え、「初めまして」の人が増え、新しい人間関係が築かれていく。 疲れる。 今の仕事が嫌いなわけでも、人間嫌いというわけでもないのだけれど、一人で過ごす時間や集中して仕事する時間が減ると、すごく疲れて…

その真相を追ってはいけない

ミステリーにおいて人が犯罪に走るとき、犯人にはそれなりの動機がある。 復讐とか、大切な人を守るためとか、快楽殺人とか。 不可解な事件が刑事や探偵、ときには頭脳が大人の子供によって紐解かれていくのが面白いのだけど、真相を追わない方がよかったタ…

物語のチョコレートボックス

毎年夏になると、課題図書や著名な本が平積みで本屋に並ぶ。 毎年目にしていても、まだ読んだことのない本は意外と多い。 今年はそんな本も手にしていきたい。 ボッコちゃん(新潮文庫) 作者:星 新一 新潮社 Amazon ショートショートの神様と呼ばれている作…

毎日がいい日

「日日是好日」 25年間茶道を続けてきた著者が、お茶を通して何を感じ、何を得たのかを綴ってくれている。 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ― (新潮文庫) 作者:森下典子 新潮社 Amazon 祖父母に茶道を習うことをすすめられた。 帛紗や棗など…

裁判官にだって言いたいことはある

私があなたに判決するのは3回目です 本の帯を見て買うことを決めた。 3回も法廷に立っているということは、3回も何かしらの罪を犯しているということ。裁判官もさすがにうんざりしたのだろうか。 裁判官の仕事は法に従い、訴えた側と訴えられた側の意見を聞…

生活に役立つ法律や行政サービスが知りたい

生活に役立つ法律も行政サービスも、知っている人は知って活用しているし知らない人は存在さえも知らない。 知らないよりは知って活用できていた方が絶対お得だろうと思って、ネットで調べたりセミナー探したりしてたら本にまとまっていることが分かったので…

いずれ訪れる死を想う

「仕事ばかり気にかけず、もっと遊んで、もっと家族を大切にすればよかった」 死を意識した時、もう長くないと知ったとき、人は人生について考え始める。 ある日曜日の夜、頭痛がして机にうつぶせたまま体が動かなくなった。目を開けることも心配する家族の…

スティル・ライフ

美しい景色を見たときにその美しさを人にうまく伝えることができない。 「きれいだった」とか「すごかった」とか、そういう感想を言いがち。 うまく言えないから、情景の美しさを言葉にできる人を尊敬している。 スティル・ライフ (中公文庫) 作者:池澤夏樹 …

人間とは築けないつながりを感じた話

三歳までは幼犬、六歳までは良犬、九歳までは老犬、十歳からは神様の贈り物。 犬の寿命は人間よりずっと短い そわかっていても日々を共にした犬との別れは耐え難い 人には言えないことや人とは分かり合えない悲しみにも寄り添ってくれるソウルメイトのような…

本は人を助ける

本は何度も自分を助け、大切なことを教えてくれる存在だと思う 読んだ本に影響を受けて、新しいことに挑戦したり、勇気づけられたり、またはあきらめたりした 本が人を助ける物語があってとてもうれしく思う お探し物は図書室まで 作者:青山美智子 ポプラ社 …

無駄な努力はある

主人公が絶え間ない努力で強くなっていくストーリーは人気で、 受験に失敗したり、賞に落選したのは自分の努力が足りなかったと思いがちで、 「努力は無駄にはならない」という言葉にうなずく そんなことありませんか? いつの間にか陥っていた努力信仰をぶ…

「勉強ができない」とはどういうことか

学生時代に戻りたいと友人から聞いた時 大学生を思い浮かべたけれど 本人は高校生に戻りたいらしかった 高校生になんて二度と戻りたくないけれど 友人が戻りたい高校生時代はどんなだったのだろうと気になった ぼくは勉強ができない (文春文庫) 作者:山田詠…