子どもの時から当たり前にやっていることで、その意味が今でもよくわからないものはありますか?
例えば学校の校歌、国旗掲揚、あれはそれぞれどういう意味で、なぜしなければならなかったのか説明できますか?
なんとなくやって、今はそういう機会がなくなった。
あれは何だったのか。
戦争が終わり、学校には新しい先生がやってきた。
若くて、きれいで、制服を着て、生徒一人ひとりに微笑みかける。
知らない言葉で歌を歌い、戦争に言っていた大人たちは再教育が必要だと言った。
新しい先生は教室のルール、国家への忠誠、神様への祈りさえ変えてしまった。
最初は反抗していた生徒も、次第に考えを改めるようになっていく。
たった23分の出来事だった。
現実社会に置き換えて考えたとき、教育と洗脳について考えさせられる1冊だった。