Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

行動を仕掛ける

ポイ捨て、ながらスマホ、傘の盗難、よくないことだしやめるべきだという認識はほとんどの人にあるものの、依然そこら中で見られる現象だ。

人は正論だけでは動かない(そもそも正論が通じる人は上記の行動をとらないだろう)から、問題解決につながる「仕掛け」でどうにかならないだろうか。

人がある行動をついやりたくなる(もしくはやりづらくなる)ように誘導し、社会の課題を解決しるのが仕掛学だ。前著の理論編に続き、本書は実際の45事例を紹介してくれている。

ゴミをゴミ箱へ捨てさせたり、手指消毒を徹底させたり、試食してもらって購買意欲を高めてもらったりするにはどうすればいいのか、試行錯誤の過程や実証実験満載の本だ。

成功事例やテレビで取り上げられたものだけではなく、いまいち効果がなかったものや失敗に終わったものも収録されているので、そこからアイデアを広げやすくなっている。

個人規模ではダイエットや勉強習慣、集団規模では職場の環境改善やいかに潜在顧客に認知を広げるかなど、仕掛学をもとに何か設計できないかとあれこれ考えている。