生態ピラミッド(食物連鎖のピラミッド)の中で、人間はどの位置にいるかという質問に対して、最上位にいると思っている人がわりといるらしいと最近知った。
説はいくつかあるようだが、生態ピラミッドの最上位は肉食動物なので、人間はどうだろうか?肉は食べるが肉食動物の肉は基本食べていないように思うので、違う気がする。
ただ生態ピラミッドに収まらないという説もあって興味深かった。
人間は自然の一部で、昆虫や植物の隣人という感覚がどれだけあるだろうか。
しばらく忙しくしていて本屋に行けていないので、読む本探しに苦労している。
出版社が出している紹介冊子や、ネットでブログや感想を読んだりして見つけている。他にも読んだ本の巻末についている新刊案内や本の引用文献を読んだりしている。これもその一つだ。
この本は生命を愛し、自然と共に生きるナチュラリストを目指す筆者の自伝だ。幼少期に出会った本から昆虫への興味を抱き、ナチュラリストを描いた物語や博士との出会いを経て興味は生物学へと移っていく。小説の舞台となったであろう場所を訪ね、自らも原書の翻訳を手掛けるようになり、活動はどんどん広がっていく。
先人たちの紹介も多く、学びを広げてくれる一冊だった。
日々の喧騒を離れて自然の中へいくと、心が穏やかになる。
人間も自然の一部なのだと実感する。
もう少し涼しくなったら山に登りたい。