ミステリーや怪談などのホラーが好きで
ネット検索していた時に出会った雨穴(うけつ)さんの記事
ということで早速読んでみた
一見ほほえましいようで、どこか変な絵とブログ。
「栗原さん」がブログの違和感と絵に仕掛けられたトリックに気づいたところから物語は動き出す。
小さな違和感が大きな謎へと発展し、別々に起こっていたと思われていた殺人事件や登場人物たちがつながっていく。
そしてある人物の生い立ちと罪が明らかになっていく。
YouTubeでこの話の一部を見たときは、その部分だけで完結したと思っていましたが、本を読んで全容を知ったときは鳥肌モノでした。
雨穴さんの話は、だまし絵のようだ、と読むたびに思う。
本でもウェブ記事でも、ブログや依頼者の話を聞いていた時は特に引っかからない事を、「栗原さん」が「それ、おかしくないですか?」と違和感の説明をし始め、読者はこれまで見えていなかった見方に気づく。
それでもその人間の行動と意図することは本人や当事者のみ知ることで、他人には想像を絶する結末になることが多々あり、ホラーだ。
あまりにも期待以上の本だったので、雨穴さんの1冊目、『変な家』も読むか大いに迷っている。