同じことを説明されても
Aさんはわかりやすく、聞いた後に納得感があるのに対し
Bさんの説明はぴんと来なくて、結局どういうこと?と感じてしまう
そんなことってありませんか?
もしくは自分が説明していて、「あ、これ相手に伝わってないな」と感じる瞬間とか
どうしたら相手にわかりやすく伝えられるだろうというのが長年のテーマです
アナウンサー、ジャーナリストで有名な池上彰先生。ニュース解説や宗教・政治についての説明でこの人以上にわかりやすいと感じた人にまだ出会っていません(もしいたら教えてください)。
どうしたら○○さんみたいにわかりやすく伝えられるんだろうの「○○さん」である池上先生が、自分の手の内を明かしてくれている一冊。
文章ももちろんわかりやすい。
わかりやすく伝えるためのルールは
・相手によって話や言葉を選ぶ
・相手に大まかな「地図」を提示する
・説明する内容を図解にしてみる
・うまい人から学ぶ
・相手によって話や言葉を選ぶ
池上先生は「週刊こどもニュース」という子供向けの番組を担当した際、子供にもわかる言葉で時事ニュースを説明することに非常に苦労されたそう。
子供が経済や時事用語になじみがないことに限らず、新入社員は社内用語や機械の部品名は詳しく知らないだろうし、医療関係者ではない患者は神経やホルモンの状態が体調にどう影響しているのかわかるわけはない。
自分が知っていることを相手が同じレベルで知っているとは限らない。相手がどの程度理解できるのか、予想に頼る部分もあるが、話の内容や言葉を選ぶと伝わりやすくなる。
あるいは「△△ってわかる?」とあらかじめ聞いて確認するのもいいかもしれないと思った。
・相手に大まかな「地図」を提示する
話を聞いていて(たいてい話が長い時に)、これ何の話なんだ?とかいつ終わるんだろう?と思ってしまうような話し方を自分がしないために、相手にある程度全体像を提示しておく。
例えば「□□について話します」とか「〇分で説明した後実際に作業してもらいます」とかあらかじめ言っておくと、相手もそのつもりで聞きやすい。
全体像を提示する以上、自分自身が話す要点や時間を意識しなければいけない。だらだらしゃべってしまうのは、結局自分が言うことを整理できてないのではと読んでいて気づかされた。
・説明する内容を図解にしてみる
池上先生は番組でよく図解を出す。国と国との位置関係や数字、規模も視覚情報があることでより分かりやすくなる。
最近は本でも図解シリーズをよく見るように、図にしてみると自分も相手も理解しやすくなる。
・うまい人から学ぶ
説明のうまい人ってなんでわかりやすいんだろうと観察してみる。
・抽象的なことには具体例「例えば。。。」を挟んでいる
・「※※ってわかる?」にNoであれば言い換える
・実際の数字や画面を見せてくれる
・結論⇒説明⇒まとめ(結論)で要点が分かりやすい
このブログでも伝わりやすさを意識したい。