Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

お金の悩みは尽きないのではないかという今日この頃

3,000円渡されて、今日中に使い切ってねと言われたら

何に使いますか?

月3,000円貯金してねと言われたら

続ける自信はありますか?

3,000円今日中に使えと言われたら、きっと本を買うだろう。

文庫本がだいたい700円としたら、3冊は買えるだろうし、古本屋へ行けばもっと安く買える、もしかしたらAmazonのほうが安いかな。

3,000円あれば今週分の食料は十分買えるだろうか。いろいろ値上がりしてるからちょっときついかな。

美術館や映画館に久しぶりに行ってもいいかも。

 

月3,000円の貯金はできそうだと思う。毎日100円ずつだから。

自動販売機でコーヒー買わずにいればできそう。貯金箱つくって毎日入れる?

最近ほとんど現金支払いしていないから小銭がないし、まとめて3,000円どこかに取っておこうか。

 

3,000円の使いかた、貯め方には人それぞれありそうです。

年齢や、性別や、家族構成、仕事が違えば、それぞれのライフステージで必要な出費も出てくるでしょう。

 

この本では、独身社会人女性、子持ち専業主婦、フリーター男性、熟年夫婦、独居老人などさまざまな人生を送っている登場人物たちの視点で、お金や生き方について語られています。

節約方法やポイ活など、お金についてのちょっとしたハックが小説にちりばめられているのもこの本の魅力です。

それぞれの登場人物たちの関係や心理描写もおもしろいのですが、読んでみて思ったのが、「お金の悩みはつきないのではないか」ということでした。

独身女性、ペットと暮らせる一軒家を買うため貯金を試みるのですが、固定費の見直しで引っ越したり、お金のセミナーへ行ってみたり、生活を変えていきます。結婚を考えている男性に多額の奨学金があったことで、将来像が揺らいでしまいます。

熟年夫婦(妻のほう)、友人の熟年離婚をきっかけに自分にも離婚は可能かどうかひそかに考え始め、ファイナンシャルプランナーへ相談します。

独居老人、孫がおり、持ち家があり、夫の遺産もありますが、今後の介護の必要性や貯金が目減りしていくことの不安から働き口を探し始めます。

 

隣の芝が青く見えても、どの世代も(いくつになっても)お金には悩むことになりそうです。

同時にお金への関心も尽きないんだろうなあ。