Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

2025-01-01から1年間の記事一覧

刹那の美を描く

これまで平面的にしか見えていなかったものに奥行きが感じられるようになった時、感動する。今年初めてそういう小説を読んだ。 線は、僕を描く (講談社文庫) 作者:砥上裕將 講談社 Amazon 孤独にとらわれている青年が、ある一人の水墨画家に出会い、水墨画を…

どこかへ行きたい

「どこでもいいからどこかへ行きたい」 そう思うことがよくあるので、こんなタイトルの本は読むしかない。 どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫) 作者:pha 幻冬舎 Amazon 日常に息苦しさを感じ始めると、どこかへ逃げたくなる。どこでもいい。遠く…

人生の方向感覚

2025年になり1月が折り返し地点に来ている。仕事のリズムは戻ってきたものの、すでに中だるみしている。日が短くて容赦ない寒さが続くと、メンタルが下降してくる。これからどうやって生きていこう、とすごくあいまいな不安を抱く時期が来るのが冬の苦手なと…

家族と暮らせば

2025年はもっと小説を読もうと思う。面白いので実用書に手を出しがちだけれど、昨年ベストセラーになった本をいくつか読んでシンプルに感動した。有名な小説だと実用書より共通の話題にできることも多かったので、50冊くらいは読みたい。 きみと暮らせば〈新…

家庭料理Q&A

あけましておめでとうございます。 2025年最初に読んだ本は、料理研究科リュウジさんの料理質問箱。YouTubeの料理動画で個人的にお世話になっている。何より家にある調味料でおいしく家庭料理が作れるのでありがたい。 リュウジの料理質問箱 (河出新書 077) …