あけましておめでとうございます。
2025年最初に読んだ本は、料理研究科リュウジさんの料理質問箱。YouTubeの料理動画で個人的にお世話になっている。何より家にある調味料でおいしく家庭料理が作れるのでありがたい。
料理をする人を増やしたいと思い日々研究と動画公開にいそしむだけあって、寄せられた質問の多くもこれから自炊したい人や料理スキルを上げたい人のものが目立っていた。傾向ごとに簡単にまとめてみる。
1. 味付けについて
リュウジさんいえば「味の素」。一時期炎上?していた気がする。料理研究家なのに「味の素」を使うなんてといった批判があったと記憶しているし、本人も本書でそのことに対する回答をしている。リュウジさんの基本スタンスはおいしい家庭料理をつくることで、外食で食べるような味の濃いものが多くの人に好まれるため、味の素や塩分を多めにしているとのこと。うまみについても詳しく説明してくれている。味付けの調整については自分の好みに合わせて試行錯誤する必要はある。
2. 調味料について
家にある、もしくはその辺のスーパーで買える調味料を使うレシピばかりでとても使いやすい。カレーにコクを足すには?オリーブオイルは何を買えばいい?料理がしょっぱすぎたら何を加えて味を調えたらいい?などの質問に答えてくれる。リュウジさんは醤油やオリーブオイルなど、レシピによって製品を変えていないようだ。
3. 代用品探し
バターの代わりにマーガリンを使っていい?ニンニクが嫌いだが代わりに何を入れたらいい?納豆のたれは作れる?といった個人的にユニークな質問が多かった。リュウジさんはそれぞれの質問に丁寧に解答しつつ、「レシピ通りに作れ」というメッセージを送り続けている。
4. 初めての自炊
一人暮らしからの自炊のハードルは高い。まずは「虚無レシピ」から始めるのがおすすめらしい。リュウジさんのレシピは動画で見れるので、おすすめだとの宣伝も忘れていない。ただ虚無レシピはかなりジャンキーなので、毎食はやめた方がいいとのこと。
他にも調理家電についての質問や、なんでこんなこと聞くんだ?というような思いもよらない質問もあって面白かった。
食べるだけの側が文句を言うことに対して、じゃあ自分で作れという姿勢をいつも崩さないリュウジさんのコメントが処々に見られるのもよかった。
レシピの紹介や監修製品の紹介も入っているので、今日の献立に迷っている人にもおすすめ。