Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

生まれる前の状態に戻るだけ

床屋の主人は、「死ぬのが怖い」と洩らしたこともあった。私はそれに対して、「生まれてくる前のことを覚えているのか?」と質問をした。「生まれてくる前、怖かったか?痛かったか?」 「いや」 「死ぬとはそういうことだろ。生まれる前の状態に戻るだけだ…

23分間で常識が変わる

子どもの時から当たり前にやっていることで、その意味が今でもよくわからないものはありますか? 例えば学校の校歌、国旗掲揚、あれはそれぞれどういう意味で、なぜしなければならなかったのか説明できますか? なんとなくやって、今はそういう機会がなくな…

人生をデザインする

「先行き不透明な時代」なんて言葉を聞くと無駄に不安な気持ちになるけれど、あなたの人生はこうなって、今後時代はこうなって、こういう仕事をするようになって、こういう人と結婚して、子どもはいなくて、こんな事件があって、何歳ぐらいでなくなるよ、な…

厄介な隣人

ゴミの日(特に可燃ごみ)はいつもより周囲に気を配る。 夏は生ごみが匂う。魚の骨や果物の皮が入っていると一時間でも早くおさらばしたいと思ってしまう。 ゴミ捨て場につくと、まずすでに出されているごみの山と設置されている網を確認。 ゴミの山が崩れない…

心も掃除しよう

毎日暑く、仕事が忙しい。 最近担当する業務が増え、「初めまして」の人が増え、新しい人間関係が築かれていく。 疲れる。 今の仕事が嫌いなわけでも、人間嫌いというわけでもないのだけれど、一人で過ごす時間や集中して仕事する時間が減ると、すごく疲れて…

その真相を追ってはいけない

ミステリーにおいて人が犯罪に走るとき、犯人にはそれなりの動機がある。 復讐とか、大切な人を守るためとか、快楽殺人とか。 不可解な事件が刑事や探偵、ときには頭脳が大人の子供によって紐解かれていくのが面白いのだけど、真相を追わない方がよかったタ…

物語のチョコレートボックス

毎年夏になると、課題図書や著名な本が平積みで本屋に並ぶ。 毎年目にしていても、まだ読んだことのない本は意外と多い。 今年はそんな本も手にしていきたい。 ボッコちゃん(新潮文庫) 作者:星 新一 新潮社 Amazon ショートショートの神様と呼ばれている作…

毎日がいい日

「日日是好日」 25年間茶道を続けてきた著者が、お茶を通して何を感じ、何を得たのかを綴ってくれている。 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ― (新潮文庫) 作者:森下典子 新潮社 Amazon 祖父母に茶道を習うことをすすめられた。 帛紗や棗など…

裁判官にだって言いたいことはある

私があなたに判決するのは3回目です 本の帯を見て買うことを決めた。 3回も法廷に立っているということは、3回も何かしらの罪を犯しているということ。裁判官もさすがにうんざりしたのだろうか。 裁判官の仕事は法に従い、訴えた側と訴えられた側の意見を聞…

生活に役立つ法律や行政サービスが知りたい

生活に役立つ法律も行政サービスも、知っている人は知って活用しているし知らない人は存在さえも知らない。 知らないよりは知って活用できていた方が絶対お得だろうと思って、ネットで調べたりセミナー探したりしてたら本にまとまっていることが分かったので…

いずれ訪れる死を想う

「仕事ばかり気にかけず、もっと遊んで、もっと家族を大切にすればよかった」 死を意識した時、もう長くないと知ったとき、人は人生について考え始める。 ある日曜日の夜、頭痛がして机にうつぶせたまま体が動かなくなった。目を開けることも心配する家族の…

スティル・ライフ

美しい景色を見たときにその美しさを人にうまく伝えることができない。 「きれいだった」とか「すごかった」とか、そういう感想を言いがち。 うまく言えないから、情景の美しさを言葉にできる人を尊敬している。 スティル・ライフ (中公文庫) 作者:池澤夏樹 …

人間とは築けないつながりを感じた話

三歳までは幼犬、六歳までは良犬、九歳までは老犬、十歳からは神様の贈り物。 犬の寿命は人間よりずっと短い そわかっていても日々を共にした犬との別れは耐え難い 人には言えないことや人とは分かり合えない悲しみにも寄り添ってくれるソウルメイトのような…

本は人を助ける

本は何度も自分を助け、大切なことを教えてくれる存在だと思う 読んだ本に影響を受けて、新しいことに挑戦したり、勇気づけられたり、またはあきらめたりした 本が人を助ける物語があってとてもうれしく思う お探し物は図書室まで 作者:青山美智子 ポプラ社 …

無駄な努力はある

主人公が絶え間ない努力で強くなっていくストーリーは人気で、 受験に失敗したり、賞に落選したのは自分の努力が足りなかったと思いがちで、 「努力は無駄にはならない」という言葉にうなずく そんなことありませんか? いつの間にか陥っていた努力信仰をぶ…

「勉強ができない」とはどういうことか

学生時代に戻りたいと友人から聞いた時 大学生を思い浮かべたけれど 本人は高校生に戻りたいらしかった 高校生になんて二度と戻りたくないけれど 友人が戻りたい高校生時代はどんなだったのだろうと気になった ぼくは勉強ができない (文春文庫) 作者:山田詠…

メイクするなら楽しく美しく

YouTubeで大変身動画を見るのが最近趣味(?)になってきています。 メイク、ダイエット、トレーニングなど、人って変わろうと思えば変われるんだなと元気をもらえます。 特に衝撃的だったのがGYUTEA(ギュテ)さんのメイク動画。すっぴんから、まるで整形でもし…

ワードローブは10着にできないけど

シンプルな暮らしができたらいいなと思う。 ものがたくさんあると手入れが行き届かないし 十分に収納があるような住まいは総じて値が高い。 モノってどうやって減らしていくんだろうと何冊か本を読んでいたところ、当初の目的とは違うものが得られた本なので…

必ず発表の場を持つ

SNSか何かでシュールな自撮り写真を撮るおばあちゃんを見かけた 物干しざおに干されている写真だった 調べてみると72歳でカメラデビューし、 フォトショップ、イラストレーターを駆使して 自撮りをはじめ数々の作品を発表しているそう 94歳、自撮りおばあち…

おひとりさま専用

食べ物の出てくる本が好きで、ジャケ買いしました。アップルパイ美味しそうだったので。でも話の中には出てきませんでした。。。 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 (双葉文庫) 作者:標野 凪 双葉社 Amazon 住宅街の奥、森に囲まれたような場所で営まれるお…

細くても関係は続く

東野圭吾ファンの母の影響でミステリーをよく読みます。 最新作が出ていたとのことで、手に取ってみました。 希望の糸 (講談社文庫) 作者:東野 圭吾 講談社 Amazon 加賀刑事が登場する、シリーズもののミステリー小説です。 東野圭吾さんは探偵ガリレオシリ…

犬が探した人生の目的

洋画を見た後に、原書を読みたいと思うことがある。 翻訳された本はもちろん素晴らしいし、たいていは日本語で読む。 だけど原書には作者・筆者の言葉が文字通り反映されていて、翻訳では表現できないニュアンスがあると思っている。 大学生の時に挫折した本…

凶悪犯は反省するのか

殺人、性犯罪、放火 青少年がこれらの犯罪を犯すと、たびたび一大ニュースとなる 学校や家族構成、生い立ちなどが容赦なく公にされ、あれこれと憶測が飛び交う 若いからと更生の余地を残されるが、果たして彼らは反省し更生するのか ケーキの切れない非行少…

時間の価値を考える

時間の価値について考えました。 モモ (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エンデ,大島 かおり 岩波書店 Amazon (あらすじ) ある町で、人々はゆったりと暮らしていた。出自不明の女の子「モモ」をみんなで世話して、時には相談に乗ってもらったり子供と遊ん…

おうちで簡単セルフケア!

旅館にマッサージチェアとかあると座ってしまいます。 有料だとちょっと迷う。 マッサージや整体を受けるのが好きです。 上手いセラピストさんに出会えると、施術後に自分が脱皮したかのような生まれ変わり感というか軽さを感じます(脱皮したことないけど)。…

半分が分かりやすい

半分にする、はわかりやすい 3等分するとか、20%減らすとかって言われると「えっと」と立ち止まってしまうけど 2で割るのは簡単だし、パッと見て半分くらいにするのもそんなに難しくない 割引で半額にされてたらうれしい 半分、減らす。―――「1/2の心がけ」…

お金の悩みは尽きないのではないかという今日この頃

3,000円渡されて、今日中に使い切ってねと言われたら 何に使いますか? 月3,000円貯金してねと言われたら 続ける自信はありますか? 三千円の使いかた (中公文庫) 作者:原田ひ香 中央公論新社 Amazon 3,000円今日中に使えと言われたら、きっと本を買うだろう…

相手に伝わる話し方とは

同じことを説明されても Aさんはわかりやすく、聞いた後に納得感があるのに対し Bさんの説明はぴんと来なくて、結局どういうこと?と感じてしまう そんなことってありませんか? もしくは自分が説明していて、「あ、これ相手に伝わってないな」と感じる瞬間…

ダイエット開始

2023年の1本目のブログです 正月太りのためダイエット本を読みました 10キロやせて永久キープするダイエット 作者:山崎潤子 文響社 Amazon 実家に帰るとなんでかいつもより食べられるようになります。 おせち、お雑煮、ぜんざい、みかん。いいお肉とか出てき…

やっぱり戦争は無理

やっぱり戦争は無理 読んで愕然とした絵本がありました せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち) 作者:小林 豊 ポプラ社 Amazon 舞台はアフガニスタンのある村。作者は日本人。以前訪れた村と人々がモデルなのだとか。 「ぼく」こと村の少年ヤモは…