SNSか何かでシュールな自撮り写真を撮るおばあちゃんを見かけた
物干しざおに干されている写真だった
調べてみると72歳でカメラデビューし、
自撮りをはじめ数々の作品を発表しているそう
高齢化の影響なのか、高齢者の生活や考え方みたいな本を書店でよく見かけるようになった。健康の秘訣や年金暮らし、断捨離についてなど。
そんな中でこの本が異彩を放っていた。
写真のおばあちゃんはゴミに出されたり、車にはねられたり、「え、そんなことしていいの!?」とこっちがぎょっとしてしまう。でも滑稽な姿に本を見ながら何度も笑った。
フォトショップでの画像の加工方法までこの本で教えてもらった。
家族の影響もあって72歳でカメラを始め、静物や人物を撮るようになった。写真家の塾に参加するようになり「必ず発表の場を持つこと」という塾の方針もあって、写真展を開いたり賞に応募するようになったという著者。個展の来場者が写真をSNSにアップしたことによって瞬く間に有名になっていき、現在も写真塾の仲間と写真撮影と創作に大忙し。
発表の場を持つことはすごく大事だ。SNSでもブログでも、友達に話すだけでも。自分が何かしたことを自分の中だけにため込まずに出してみることで得られるものは多いはず。
だれでも、学校や会社や近所付き合いとは違う共通点を持ったコミュニティのほうが長続きすることはある。気の合う友達がいて、出かける場所があることが人生を豊かにするのだろうと思った。
おばあちゃんにもできるのだから、自分も何かやっていこうと元気をもらえる本だった。