Mikatsuの本棚

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細くても関係は続く

東野圭吾ファンの母の影響でミステリーをよく読みます。

最新作が出ていたとのことで、手に取ってみました。

 

加賀刑事が登場する、シリーズもののミステリー小説です。

東野圭吾さんは探偵ガリレオシリーズでも有名ですね。

 

(あらすじ)

ある喫茶店の店主の女性が殺害された。女性客を中心に人気があり、人柄もよいと評判だった。手掛かりとなる情報が乏しく捜査が難航する中、十年以上前に離婚した元夫、親しい間柄のように見えた常連客の男性が容疑者として浮上してくる。決定的な証拠はないものの、どちらも何かを隠しているような供述をする。また、被害者女性も殺害される数カ月前からジムやエステに通うようになり、それぞれの登場人物の不可解な行動が謎を呼ぶ。

 

関係のないように思えた登場人物がある共通点でつながっているという内容は、ミステリーものでは特に多いと思いますが、今回の物語ではそれが二重も三重にも織り込まれていて読みごたえがありました。

最近の作品は家族愛や人とのつながりがテーマになっているものが多いように思います。

 

各登場人物の断片的なストーリーが、終盤で一気につながりを持つ作者のストーリー構成にハマると、東野圭吾作品がどんどん読みたくなってしまいます。