Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

より少なく、よりよく

今が一番人生のターニングポイントを生きている気がする。やること、決めることが多く、来年は年明けからすでに変化に満ちた予定が詰まっている。ここ最近は毎日空回りしているような不安がぬぐえない。何をすればいいのか焦点が定まらなくなってきている危機感からこの本を手に取った。

「より少なく、しかしより良く」を目指すエッセンシャル思考。仕事でもプライベートでも役立つ考え方だ。「今一番重要なことは何か」を考え、一番やるべきことに注力せよと述べている。衝撃的なことに、その他は捨てる・断る・やめるということをすすめている。人は何でも同時進行でやれるわけではない。やれているようで、その実無駄な作業や中途半端な仕事、不安にさいなまれることになる。まさに今痛感していることだ。本質や最優先事項を見極め、最高のパフォーマンスを出すことを目指す。

すぐに取り入れていきたいテクニックは「上手な手放し方」と「線引き」だ。上手な手放し方とは、仕事や物など、捨てられないものを手放す方法のことだ。「いつか使うかも」「この仕事が次の仕事の土台になるかも」など、すでに持っているものを手放すことへの抵抗は心理的に大きい。けれど「もしこれを持っていなかったとして、お金(時間、労力)を払っても手に入れようとするだろうか?」と自分に聞いてみる。答えが「いいえ」ならそれは捨てるべきものだ。これでだいぶいろいろなものを手放せそうだ。

線引きとは、「土日は仕事をしない」「19時以降の依頼は引き受けない」など、ルールを作り境界線を設けておくことだ。例外は作らない。最初は周りから残念がられるかもしれないけれど、「この人はこういう人だ」と理解してもらえればやりやすくなる。同じようにルールを設けて面倒な人間関係からも距離を置けるようにする。ついつい放っておけなくて余計な業務を引き受けてしまう癖を改善したい。

タイムマネジメントやスケジューリングより実用的で取り入れやすいテクニックが多いと感じた。読めてよかった。