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語学で身を立てる

通訳・翻訳・語学教師

語学で身を立てたい(語学で仕事をしていきたい)人必読の一冊

 

『語学で身を立てる』

猪浦道夫 著

 

外国語が得意だから(だったから)、旅行が好きだから、時間があるから、通訳・翻訳家・先生になるのが夢だから・・・

 

語学関係の職業もニーズもそれなりにある

では上記の理由のある誰もが身を立てることはできる?

誰もが知っているし、一度は誰かに否定的な意見をもらったこともあるかもしれない

答えは「NO」

 

それでも語学を活かした仕事がしたいという人のために、

著者が自身の学習、翻訳、通訳経験も交えて勉強すべきことや準備すべきことをまとめてくれているのがこの本です。

 

11章からなるこの本は、キャリアタイプ、勉強法、言語ごとの翻訳市場、ケーススタディをはじめ、章ごとによく整理されているので興味のあるところだけ読んでも損はないでしょう。

 

外国語そのものの知識はもちろん、文章を文法の観点から分析できること、その国(もしくは自国)の地理や文化に興味・理解があること、その言語の成り立ちや母語との違いを知ることなど、学習者だけでなく現在語学関係の仕事についている人にとってもさらにステップアップできるように書かれています。

 

将来の進路やこれからの仕事で語学関係の道へ進むことを考えている人、すでにその道を進んでいる人も、この本は新たな発見をもたらしてくれるでしょう。