Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

「家族の幸せ」を経済学から見る

未婚率の上昇や、少子化、待機児童問題、離婚率の増加etc.

母乳育児や父親の育休取得etc.

ニュースで一度は見たことのある話題

社会にとってどんな影響があるのか、子供や家族にとって利益となるものなのか気になったことはありませんか?

 

 

経済学と聞くと取っつきにくいと思っていましたが、食わず嫌いだったかもしれません。

経済学は、人々がなぜ・どのように意思決定し、行動に移すのかについて考える学問

だそうで、結婚、育児、家族のあり方についていろいろ言われているけど、科学的に分析してみると実際どうなの?ということをこの本で説明してくれています。

 

幸せの定義は今やかなり多様化しているので、何をもって「幸せ」というのかは難しいところですが、この本を読んで思ったのは「少なくとも不幸ではない(幸せに近づいている)」ことをとりあえず良しとしてみようということでした。

 

個人的に面白かったのは以下のトピック。

・結婚するメリットとしないメリットって何があってどう変わってきているのか

・自然分娩や母乳は帝王切開やミルクより子供のためになるのか

・保育園には早くから行かせるべきか

・離婚のハードルが下がることで社会にどんな変化があるのか

 

それぞれにメリット・デメリットがありながら、「これをすると一生に作用する!」みたいなことは本当にまれで、悩みすぎることが結局「不幸」になるんじゃないかとさえ思えました。

ただ、保育園の充実や育休の取得と職場復帰支援、ひとり親支援は政策として重要であるという点は確認できました。

 

個人の経験なんて主観だらけで他人にあてはめられるものではなくても、多くの人を調査したり統計で分かったデータならもう少し説得力がありそうだし、国が違っても政策の参考になりそうな要素があるなあと勝手に考ました。

 

あとは、ニュースでセンセーショナルに伝えられる内容も、ふたを開けてみれば都合の良い切り取りにしか過ぎないこともあり、タイトルを疑ってかからなければと少し賢くなった気になりました。

 

新書を読んだ後の感想が稚拙になりがちなので、もっと本を読んで経験値上げていきたいです。