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准教授 高槻彰良の推察

怪奇現象や不思議な話、ミステリー、クライムサスペンス

この辺のジャンルがどうも好きなようで、よく読んでいます

怪異×ミステリーなんて、読まずにはいられません

 

 

 

主人公は声のゆがみで人の嘘が見抜けてしまう大学生深町君と、驚異的な記憶力と洞察力を持つ民俗学准教授高槻先生が様々な怪奇現象の謎を解き明かしていくミステリー。

すでにシリーズ化されていてまんがやドラマにもなっているので認知度は高いようです。

 

主人公たちは怪奇現象が原因で嘘が見抜ける、異常なほどの記憶力を持ってしまうというある種の「呪い」みたいなものを受けており、怪奇現象の相談を受ける中で同様の事例や「呪い」を解くカギを探している。

 

サイコホラーやただただ救いもない事象ばかり起きるようなホラー作品ではなく、民俗学や人間の心理を突いたミステリーについついページをめくってしまう。

 

怪談や都市伝説ができて広まるのは、理解できない現象をどうにか解釈するための人間の知恵のようなものだ、という言葉や講義のシーンでは、民俗学に興味すら出てくる。

 

結局怖いのは生きている人間だなと思いました。