Mikatsuの本棚

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パパ目線の育児

育児関係のエッセイや漫画は女性目線が多い気がする。妊娠、出産、育児すべてを経験するのはママであり、子どもとの時間を過ごすのが比較的長いのも理由だろう。パパ目線の育児を垣間見られそうな本があったので読んでみた。

森三中の大島の夫で放送作家鈴木おさむが、1年間の育休やその後息子が3歳になるまでの育児を綴ったエッセイ本。育児の苦労や夫婦喧嘩、育休や息子との時間を通しての発見を笑いあり、下ネタありで面白おかしく書かれている。

タイトルにもあるように、ママにはなれない(ママにはかなわないと解釈した)と痛感している場面がいくつかあった。まずは母乳。これはもうどうしようもないが、ママと赤ちゃんが触れる時間が圧倒的に長くなり、パパに代わることはできない。さらに育休を終え仕事が忙しくなると、赤ちゃんと関わる時間が極端に減ってしまう。せっかく絆を結んできたのに自分のことを忘れてしまうのではと危惧していたところ、妻が赤ちゃんに「パパは仕事頑張ってるんだよー」と声をかけていたことを知り、見えない気づかいにぐっとくる場面があった。これがもし、妻が子どもに悪口を言っていたら結果はかなり違っていただろう。

「うちの夫は家事も育児もしない」はよく聞くフレーズだが、理不尽だと同情してしまうような場面もあった。大島はかなりのきれい好きらしく、筆者が料理をした後の片付けが不十分に思えて気に入らないらしい。二度手間になるだけなので料理を担当し、片付けは妻に任せているとのこと。また、ゴミ捨てをするように言われてゴミ捨てをすると、まだゴミ袋に余裕があるので捨てないでほしかったと言われて、まるでクイズのようだと頭をかかえる。育休時にはできていたことが仕事に復帰するとできなくなったり気が回らなくなることで、結果妻を怒らせているところにも未経験ながらあるあるを感じた。

知らなかったことだらけの育児を通して、日々の成長に感動し、「育児は育自」を実感する。子育てだけではなく、夫婦関係、家族のカタチにも思いを巡らせられる一冊だった。