嘘をついたり隠し事をしているとき、誰でも行動に変化がある。早口になる、目をそらす、貧乏ゆすりをするなど。それらに加え、制御できない体のサインがある。
(あらすじ)
容疑者の自供率100パーセントを誇る行動心理捜査官・楯岡絵麻は、容疑者の言葉を信じない。一目では警察官だとわかりにくい外見や仕草で容疑者に親密さを覚えさせ、行動の癖を分析する。心理状態を表す体のマイクロジェスチャーをつぶさに観察し、人の言葉に隠された嘘や動揺を見抜く。誘拐・殺人・詐欺、あらゆる犯罪者がまとった嘘の仮面をはがしていく。
『Lie to Me』という人の嘘を見抜く仕事をする組織のドラマにハマった後、似た系統の小説があって思わず読んでしまった。表情や体勢のわずかな変化から人の心理を読み解く描写に引き込まれる。
ミステリーなので当然トリックも面白い。犯人の自供がなければ立証が難しいケースで楯岡に依頼がやってくる。用意周到で決して真意を見せない容疑者たちに時に翻弄されながら、解決の糸口をつかみじわじわと犯人を追い詰めていくストーリー展開は癖になりそうだ。
人の嘘を見抜けるがゆえに私生活では苦労があり、刑事となるきっかけとなった未解決事件の進展に悔しさをにじませる設定は、今後シリーズを読み進ていくきっかけになった。

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