Mikatsuの本棚

本を読んだ感想など書いています

裏社会の営業

遅ればせながら今年もどうぞよろしくお願いします。

新年早々に一気読みせずにはいられない本に出会ったので紹介。

(あらすじ)

数々の会社でトップの営業成績を収めてきた鳥井一樹は、ブラックな働き方も意に介さず、つねに数字を追い求めている。いつもの調子で訪れた営業先の個人宅で、見込み客が殺し屋に殺害されているところに遭遇し、命乞いの手段として裏社会の営業として働き始める。ぎりぎり守ってきた法の外に飛び出し、命など簡単に消し飛ぶ裏社会で、鳥井はこれまで享受してきたの人生のありがたさを懐かしみながら、次第に裏社会の沼にハマっていく。

 

営業手法をあれこれ駆使して表社会で培った業績も、裏社会では通用したりしなかったり、ひとつ間違えればあっさりと殺されそうな場面の連続に読んでいる方もハラハラする。気まぐれで、享楽的で、殺しに対して特に感情を動かされることのない殺し屋という人種の描写に変に納得してしまう自分がいた。殺し屋業界にも競合がおり、手ごわい競合とのだまし合いや裏切りの連続で、先の読めない展開が目を離せなくする。

受賞作というものにものすごく疎かったけれど、江戸川乱歩賞作品は好きなものが多そうなので追っていきたい。