Mikatsuの本棚

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ぐりとぐらのすべて

ぐりとぐら」を知っているだろうか。二匹のねずみが主人公で、あるとき大きな卵を見つけて森でカステラを作るという絵本で有名だ。子どものころに読んでもらった記憶があり、懐かしくて手に取った。どうやらぐりとぐらはシリーズもので、ファンブックのようなものもった。

ぐりとぐらの登場は1963年。戦後間もない時期だ。そんなに前の本だとは知らなかった。作者の二人は姉妹で、文と絵をそれぞれ担当している。この本では、ぐりとぐらの名前の由来、創作秘話、編集者や評論家、大学教授などの書評が詰まっている。他にも、絵本に出てくるキャラクターの解説、料理のレシピ、ぐりとぐらの衣装や人形のつくり方、読者が作曲したぐりとぐらの歌まで載っている。さらに9か国語に翻訳されたぐりとぐらの世界も楽しめる(国によって「ぐりとぐら」の名前が変わるのもおもしろい)。この本が世代や国を超えていかに愛されているかが伝わる。

作者の代表作を見ていくと、子どものころに読んだ絵本が複数あり、「あ、これもこの人たちの作品だったのか!」と新たな発見があった。子どものころから本好きだったため、懐かしい絵本との再会は嬉しいものがあった。

戦後、海外の絵本のように子どもがもっと自由に楽しめる絵本を作りたいという願いから世に出たぐりとぐら。これからもこの本が愛され続けていくことを願う。